レンズ
珍しく晴れた日曜日
珍しく番人ことニシムラ氏から、釣りのお誘いがあった
先週もお誘いがあったし、何が珍しいのか
それは舟釣りではなく、リーフの小物釣りだからです
ここ数年船ばっかりの私は少し戸惑いながらもOKをしてエギングロッドを片手に現場に向かった
文字通りエギングロッドだけなんです
ニシムラ氏はジギング専門の私の事を分かっていて、足りない物を当然のように貸してくれた
準備を終えたら他言無用、すぐに海に向かう
初めて会った時もそうだけど、魚と向き合う時のニシムラ氏はとってもストイック
私をお構いなしに先に進む
進むにつれ、子供の頃の懐かしい記憶とリンクし始める
魚釣りに来たんだけど、目にするもの全てが新鮮で釣りはそっちのけ、、
お陰で釣り始めるまで随分と時間がかかったものだ
でも全然、退屈しなかったなぁ、、、
思い出に浸っていると
「ほら時間はねえぞ」
と言わんばかりに相変わらず容赦なく進むニシムラ氏
す、すみません、、、モタモタした足を早める
しばらく風上へ歩き続けた頃、入水ポイントが来た
久しぶりにウェーダー無しで入る海
意外と冷たく、水圧、水流、色んな情報が伝わってくる
あっ、でもモタついてる暇はない
押し寄せる波でバランスを崩さないようにニシムラ氏の後を追う
何だかこの感覚も、父に連れらて初めて入る海を思い出します
さて、相変わらずストイックなニシムラ氏
早速良型のイシミーバイを釣り上げ、ほらこうやるんだよ、、と見本を見せてくれる
流石だなぁ!と関心しながら私も真似てみるけど、これが全然釣れません
イシミーバイなんてすぐ釣れるよ、、、なんて内心思っていた私は焦りだす
ニシムラ氏のリーリングスピードやアクションを真似る
でも釣れない
実は闇雲に投げているように見えるけど、ピンポイントでルアーをキャストしている事に気づく
なるほど、無限に見えるポイントも実は面ではなく点で存在しているんだ、、、
落ち着いて、周りを見てみる
すると水深は平均しているけど、波がリーフを超えて差し込む流れがあった
そこにキャスト
オジサンが釣れた!!
動揺して、ピンぼけです
そして、似たような場所を見つけキャスト
イシミーバイが釣れる
今日の本命マトフエを釣ったニシムラ氏とダブルで、、
これまた動揺でイシミーバイが切れてます(笑
暴れると危険なダツ、つい握りつぶしてしまったのでキープ
でも、よく見ると綺麗ですね
そして私にも本命が来ました!マトフエです
意外にも強い引きにはビックリ
ここで釣れるイシミーバイは結構良型が多いです
釣り人の優しさが定着している場所なんでしょうね
潮も大分引いて、エッジに立つニシムラ氏
なんでこんなにエッジが似合うのだろう、、、ワイルドでカッコいいです
さて、感謝を込めてキープした魚を持って、ニシムラ邸にお邪魔します
手際よく捌いて行くニシムラ氏
釣りが上手い人は包丁さばきも素晴らしい
釣魚がみるみる幸せな形へと生まれ変わっていきます
秋の気持ち良い風を感じながら、縁側で一杯
今夜のメニュー
・イシミーバイ、マトフエ、ダツ湯引きの 刺身三色盛り
・イシミーバイの煮付けと九条ネギの薬味
・ヤガラの塩焼き
・カボチャの煮付け
あっと言う間に素晴らしい料理ができました
どれも旨い!
今日を振り返りながら釣りの素晴らしさを語り合う
最近、曇りかけた私のレンズが少しずつ晴れてゆく、、
また、子供の頃のように遊べたらどんなに幸せだろう
多くは語らないけど、師はいつも大切な事を教えてくれます
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